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土産菓子の市場規模

土産菓子の国内市場は回復傾向にあり

新型コロナウイルス感染症の打撃を大きく受けた土産菓子市場ですが、現在回復傾向にあることを総合マーケティングリサーチ会社・富士経済が発表(「土産菓子の国内市場調査」より)しました。こちらのデータもふまえながら、土産菓子市場を徹底解剖!新型コロナウイルス流行前の土産菓子市場の状況、2020年の急激な変化、2021年以降の予測やアフターコロナに向けた取り組みをまとめています。

※参照元:通販通信ECMO(https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/67384)

土産菓子の市場規模の推移

2019年までは順調に推移

インバウンド需要の好調や旅行・出張機械の増加に伴い、2019年まで順調に拡大してきた土産菓子市場。2019年における土産菓子の国内市場規模は4,000億円を超えています。

また、2018年に農林水産省が発表した「訪日外国人客の日本滞在中の旅行消費額」によると、外国人観光客の旅行消費額の40%(1兆6,398億円)が買い物代(お土産)であり、その約9.7%(1,589億円)を菓子が占めていたことからも、日本のお菓子の人気の高さがうかがえます。

2020年は新型コロナの流行に伴い市場規模が縮小

上記のとおり、2019年まで伸びていた土産菓子市場ですが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、海外からの観光客が激減。国内旅行や帰省、出張などの機会も減り、市場規模は大幅に縮小されました。2020年の市場規模は2,300億円となり、前年の57%にまで落ち込んでいます。

一方で量販店の売上は前年比2.0倍に

2020年の土産菓子の市場規模は全体的に見ると「大幅な縮小」となりましたが、量販店での販売に限ると前年比の2.0倍に伸びています。その要因としては次のようなものが挙げられるでしょう。

2021年の土産菓子の市場規模

ページ冒頭で紹介した通り、移動制限の緩和やワクチン接種の拡大により、従来の空港や駅といった交通系チャネルは回復傾向にあり、全体的な市場規模も拡大しています。総合マーケティングリサーチ会社・富士経済が発表した「土産菓子の国内市場調査」によると、2021年の市場見込みは2.430億円。2019年以前の数字にはまだまだ届きませんが、2020年に比べると105.7%に伸びています。

量販店での販売も引き続き好調で、2020年比1.2倍を見込んでいます。

これからの土産菓子市場は

量販店での販売・消費は引き続き好調が見込めます。量販店での販売好調は、単純な販売数増加だけでなく、商品・メーカーの認知度向上にも繋がるでしょう。一方で、「いつでも、どこでも買えてしまう」ことがブランド力の低下を招きかねないと、出荷数を絞る大手メーカーも現れているようです。

また、ワクチン接種の拡大により新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着けば、GoToトラベルや各自治体が行う需要喚起策が後押しとなり、旅行市場は大きく回復するでしょう。あわせて、土産菓子市場の回復にも期待できます。